相続人同士で揉め事に発展、遺産分割が進まない
遺産相続によって親族間でトラブルになったというのはよく耳にする話ですが、自分たちは大丈夫だろう、と思っている方も多いでしょう。しかし、今まで仲の良かった相続人同士がトラブルに発展することも少なくありません。一度こじれてしまった関係を修復するのはとても難しいものです。下記に相続トラブルの例をあげていますので、トラブルを回避できるよう、事前に準備をすることが大切です。
【例1】財産調査をせず、憶測で遺産分割を進めている
財産調査を行わず、憶測や思い込みによって遺産分割協議を進めてしまった場合、話し合い後に思わぬところから財産が見つかったり、財産を隠ぺいしていた相続人がいたりと後々のトラブルにつながりかねません。被相続人の相続財産の全容を明らかにし、相続人全員が把握できるようにしてから遺産分割協議を進めましょう。
【例2】特定の相続による相続財産の隠ぺい
相続人の一人が財産を隠しこみ、ほかの相続人に開示してくれない、というケースがあります。被相続人と生前から衣食住を共にしており、被相続人の預貯金の管理をしていた相続人が被相続人の預貯金を自分のものであると思い込み、使い込んでしまっていることもあります。財産の隠ぺいをする者がいた場合、相続人であれば誰でも財産調査を行うことができ、調査をすれば財産の情報を確認することが出来ます。相続の専門家に依頼し、確実な遺産相続を行いましょう。